4月のアトリエ・春の使者
今年も庭に紅カミキリが来てくれました。
飛ぶ姿は小さな天使です。
もう春爛漫なんだと思う。
すぐに暑くなっていくのでしょう。
最近寺山修二の詩集を久しぶりに読んだ。
「故郷の母を思い出したら」若いころ「時には母のないこのように」
という唄でヒットした詩。
年を経ても母なる存在がなくなっても、心の母なるものに抱く感情は変わらないものだと思った。
やはり心に残る。
移り住んだ頃近所の口うるさい叔母様方に閉口していたけれど、母として生きたその方々も
年を召され、亡くなられたり、娘や息子の家に引き取られたり、施設に入られたり、
寂しいなと思うことが多い。
それぞれにいろいろ抱えて生きているけれど、天候の悪さにも怯まず、
季節、季節にちゃんと訪れてくれる
小さな使者達に慰められている。