Archive for 8月 2010

 
 

8月のアトリエむし・虫展 つづき

暑い、暑い日が続いています。ひまわりはうな垂れて萎れ、朝顔はけな気に葉は萎れてもピンクの花だけは咲かせている。
だけど浪曲士が唸るような渋いミンミン蝉の鳴き声は、いつもより元気に朝から聞こえてくる。
つい着物姿の演歌歌手を重ねてしまう、朗々とうまいなー!
遠くだったり、近くだったり、御目に掛かれないのが残念。

むし・虫展にガラスの谷口さんと帽子作家で笛娘の西崎さんが新しく参加してくれました。

谷口絢香・ガラス・カエルのネックレス

谷口さんのガラス
カエルとイモリと花の、ネックレス3点と
三つ脚カップ3点

高校時代からガラスに魅かれ、ガラス一筋勉強中
です。

西崎直美・キッズニット帽

 西崎さんの可愛い帽子。
裏に隠れた虫のピンが付いています。
西崎さんは笛をはじめ管楽器など色々な楽器をこなし、ユニットを組んで演奏活動もしていらっしゃいます。

人間も萎れそうな暑さですが、日暮れが少し早くなり、夕日の色が濃くなったように思われ、黄色に色付いた葉っぱが落ちている。
高気圧が邪魔しても秋の気配は負けずにそこ、ここに来てますね。

むし・虫展は9月中旬まで展示しています。

8月のアトリエ「むし・虫展」

アトリエ岡山(OKAYAMA)小さな展示室では、10日から{むし・虫展」が始まりました。正確には、虫や爬虫類をテーマにした版画や立体などの作品10点ほどを展示しています。今回は虫が大好きな子供の粘土作品も展示してみました。

奥田仁・「カメレオンの色」エッチング

 

奥田仁先生の1976年制作のAesopシリーズから「カメレオンの色」と「蛙トライオン」を展示しています。生き物の面白みが伝わります。

                   

                            

岡野ジュンコ・「飛ぶ」リトグラフ

 

初めて木に止まっている玉虫を見つけた時、あまりの美しさに、この羽を持ちたいと切に願った作品です。

紙・立体

 

蜘蛛をモチーフの作品です。細部まで良くできています。

                                                    

                                                   

粘土・着彩

 

暑い日が続いていますが、3階まで足を運んで観て頂ければ幸いです。
8月13日から16日までお盆休みになります。

小さな展示室Hand 次回は「人物展」の予定です。

                              

8月のアトリエ・人物展の前にむし・虫展

アトリエ岡山(OKAYAMA)[小さな展示室Hand]では、7月の中旬から人物展の予定でしたが、夏だし、暑いし、色々な種類の虫が蠢いているし、というわけで虫をテーマに展示してみることになりました。
大人は虫が嫌いな人や関心のない人が多いのですが、子供たちは虫に対するアンテナが絶えず動いていて、イヤダー!も 好き!も、一緒に大きく反応します。
動いているだけで原始狩猟本能が働くのか、追いかけないではいられないようです。

でんでん虫が大好きなK君の粘土作品、形を捕まえようとする気持ちや、おもしろくてたまらない気持ちが伝わってきます。

暑くてうつらうっらしている早朝、珍しい蝉の鳴き声に気付きました。
ヒ~~~~~~~~~~~~と。
早起きのヒゲ先生が、「聞いたかな?ヒグラシが鳴いてたじゃろー!少し前,見た事がない蝉が死んでいるのを見たんだ、ツクツクホーシに似てるけど羽の色が茶色だった。」と言う。
やはり県北でしか聞いた事のないヒグラシの鳴き声のようです。
何故南下してきたのだろう、今年の気候のせいなのだろうか!
虫は自然界のバロメーターだとすると、やはり異常な気もするが、
お盆頃には、ミンミン蝉が渋い鳴き声を聞かせてくれることだろう。
自然界からは思いがけないプレゼントがあるなーと思えば、楽しくもなる。

遅れておりますが、「むし・虫展」は10日火曜日から展示予定です。

7月のアトリエ 虫・蝉

アトリエ岡山(OKAYAMA)子供教室の小さな庭には、暗くなると蝉の幼虫が這いだしてくる、今年は杏の木の根元にたくさん小さな穴があいている。
今、出てくるのはニーニー蝉やアブラ蝉、クマ蝉やツクツクボーシはまだあまり見かけない。
ヒゲ先生は蝉救助隊と称して、毎夜懐中電灯で木を照らしている。
落ちて弱った蝉や、運悪くアイドル犬のココに鼻でつつかれ食べられてしまう蝉もいるが、ヒゲ先生によると、今年は幼虫が多いそうだ。7年前はきっと天候が良かったんだろう。
7年間木の根の下の方で、蝉の幼虫達はただ穏やかな成長の日々を送っていたのだろうか、土の下にも生きる戦いはあるのだろうか、
よく語られる事だけれど、地上に出て幸せなんだろうか、こんな人間の勝手な思いには関係なく、懐中電灯の光に照らされた密やかに脱皮を終えた蝉は、薄い翡翠色に輝くような羽で殻にぶら下がっていて、ほんとうにきれいだ。
この美しさのために生まれてきたようだ。
朝一番でとんでいくんだろうな!グッド・ラックだなー!