7月のアトリエ 虫・蝉

アトリエ岡山(OKAYAMA)子供教室の小さな庭には、暗くなると蝉の幼虫が這いだしてくる、今年は杏の木の根元にたくさん小さな穴があいている。
今、出てくるのはニーニー蝉やアブラ蝉、クマ蝉やツクツクボーシはまだあまり見かけない。
ヒゲ先生は蝉救助隊と称して、毎夜懐中電灯で木を照らしている。
落ちて弱った蝉や、運悪くアイドル犬のココに鼻でつつかれ食べられてしまう蝉もいるが、ヒゲ先生によると、今年は幼虫が多いそうだ。7年前はきっと天候が良かったんだろう。
7年間木の根の下の方で、蝉の幼虫達はただ穏やかな成長の日々を送っていたのだろうか、土の下にも生きる戦いはあるのだろうか、
よく語られる事だけれど、地上に出て幸せなんだろうか、こんな人間の勝手な思いには関係なく、懐中電灯の光に照らされた密やかに脱皮を終えた蝉は、薄い翡翠色に輝くような羽で殻にぶら下がっていて、ほんとうにきれいだ。
この美しさのために生まれてきたようだ。
朝一番でとんでいくんだろうな!グッド・ラックだなー!


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