4月のアトリエ・春の使者
今年も庭に紅カミキリが来てくれました。
飛ぶ姿は小さな天使です。
もう春爛漫なんだと思う。
すぐに暑くなっていくのでしょう。
最近寺山修二の詩集を久しぶりに読んだ。
「故郷の母を思い出したら」若いころ「時には母のないこのように」
という唄でヒットした詩。
年を経ても母なる存在がなくなっても、心の母なるものに抱く感情は変わらないものだと思った。
やはり心に残る。
移り住んだ頃近所の口うるさい叔母様方に閉口していたけれど、母として生きたその方々も
年を召され、亡くなられたり、娘や息子の家に引き取られたり、施設に入られたり、
寂しいなと思うことが多い。
それぞれにいろいろ抱えて生きているけれど、天候の悪さにも怯まず、
季節、季節にちゃんと訪れてくれる
小さな使者達に慰められている。
4月のアトリエ・メギの花
庭の片隅に植えたメギの木に、小さな花が咲いてくれました。
目立たない小さな花ですが、たくさん咲いています。
絵本作家、アロワ・カリジェの「ナシの木とシラカバとメギの木」のお話に出てくる
メギの木です。
スイスの山に住む小さな兄妹の自然をめぐる何気ないお話ですが、
絵と共にスッキリと心に納まるお話です。
お話の中で、メギの木は棘だらけで役に立たない小さな木ですが、厳しい冬が終わり、
小鳥たちは棘に守られ、メギの茂みの中で安心して巣作りをします。
この絵本が好きで、子供の名前に一部もらって付けてしまいました。
その子も大人になり、ピアノを弾いています。
4月29日の祭日に、市民文化ホールの「新人演奏会」で弾くことになりました。
ドビュッシーの前奏曲の中から2曲を演奏します。
メギの木のように、少しでも誰かの心に届く演奏を期待しています。
アトリエ展示室では社会人コースの作品を26日まで展示しています。
雨がよく降り、天候がおかしいですが、
三階まで足を運んで、研究生それぞれの世界を観て頂ければ幸いです。
4月のアトリエ・2015年作品展
暖かさに誘われて咲き誇った桜も雨と、寒の戻りとともにほぼ散って、薄ピンクのジュウタンを敷き詰めています。
今年も教室の花見をくもり空を睨みながら行いました。幸い5日の夜は雨も上がり、雲の合間から月が、ライトアップされた岡山城の上に上り、なかなかいい風情でした。
情熱的な計画を立てたTくんとKさんの念力が天に通じ、雲を追い払ったかのようでした。
この時期毎年開催している教室の作品展が始まりました。
個性あふれる作品が揃いました。
4月26日まで社会人コースを展示しています。
3階まで足を運んでいただけると幸いです。
5月5日からは子供の作品を展示します
楽しくエネルギッシュな作品達です。
ご高覧ください
12月のアトリエ・もうすぐクリスマス、今年も残りわずかだな!
5日から7日まで市民ミュージアムでスローカフェタンポポの10周年記念の展示が行われました。
絵画と書道と手芸、そして大西暢夫さんの写真展「津波の夜に~」4日の夜には沢友恵さんのピアノ弾き語りコンサートがあり、盛り沢山の内容で、それぞれの皆さんの思いがたくさん詰まった、温かい気持ちになる展覧会でした。
クリスマスが近づき子供たちは今、クリスマスカレンダーやリースを頑張って作っていますが、その前に星座を表現したり、絵本を作り
まし
た。
今年も色々な表現をしましたが、いつも子供たちから出てくる独創的な発想に感心しています。
子供たちはこれから年末年始、冬休みに向けて、楽しいイベントにわくわくしていることでしょう!
来年も一緒に楽しみたいですね!
8月のアトリエ・梅雨のような8月
8月ももう後半、カラッと晴れた日がほとんどない雨の8月は珍しい。
セミや昆虫たちはくじけないで雨の隙間に今だとばかりに鳴いている。
山帽子の実が色づいてきました。
そして種から植えた綿の木も花のつぼみを付けました。
おかしい天候にもめげず、小さな生物達が思いがけないところでひっそりと生き抜いていて、なぜこんな所に
と、可愛い花がひっそりと咲いていたりする。
頑張ろうね!と思わず言ってしまう。
散歩に行くと、犬仲間の間で美人と評判の家の福ちゃん、新しい首輪を付けてもらいました。
暑さにも負けず、庭のミミズや寄ってくる虫達を食べすぎたのか、ちょっと太って首輪が小さくなりました。
そして雨と穴掘りで薄汚れた毛をシャンプーしてもらい、益々美しくなりました。
おしとやかに見えますが、野性的な魔性を秘めているのですよ~!
まだまだムシムシ暑いですが、百日紅の花が咲き、
柘榴や栗や柿の実が大きくなり、もう秋の準備を始めているようです。
6月のアトリエ・今年も可愛い侵入者
玄関の端や洗面所に、犬の福ちゃんにも食べられず、靴にも踏まれず、よくぞご無事でお越しくださいましたね~と、労いながら子供たちとゆっくりと観察させてもらいました。
図鑑で見ると鎌の形がマメクワガタのような気がするね、マメクワガタはこの辺りには生息していないと
聞いた気がするので、やはりチビクワかな~!!などなど。
子供たちに触りまくられてる間、小さなクワガタさんはひたすら死んだふり。
山帽子の花もきれいに咲いてくれました。
今年はピンクがかった色もあって、いつもの年より華やかに咲いている。
どういう変化があったのでしょう、土質が変わったのか、気候がおかしいからなのか、自然は敏感だ
から、そういえばあまり見ない蝶が群れて飛んでいる。
テング蝶やフラメンコの情熱的な衣装を思わせるタテハ蝶?ヒヨドシ蝶かな?と飛び舞っている
蝶を眺めていると、確実に自然が変化してきていることを思う。
人にとって良い虫ばかりとは言えなくなっているし、自然は鈍感な自分を気づかせてくれる。
5月のアトリエ・いつの間にか新緑
バタバタと人間模様のあれこれに追われている間に、自然は日々、生命の活動に勤しみ新緑で息苦しいほどに覆われている。
中学生になったS君の杏の樹、新緑と空が清々しい、
複雑な色の表現に、少し大人に足を踏み入れたS君を感じられる。
次の表現が楽しみです。
子供たちは神秘的な「うみうし」を作りました。
気持ち悪いけどきれい、と想像して美しい生物が誕生しました。
玉野の水族館の触れるコーナーにうみうしがいたのですが、手のひらに乗るサイズのプヨプヨした小さな生物でした。
頭をつっつくと小さな角をだし、水も少し吹き出します、何とも可愛い生き物でした。
水族館に行くと、この世は本当に色々な生き物がいるな~と思う。