8月のアトリエむし・虫展 つづき

暑い、暑い日が続いています。ひまわりはうな垂れて萎れ、朝顔はけな気に葉は萎れてもピンクの花だけは咲かせている。
だけど浪曲士が唸るような渋いミンミン蝉の鳴き声は、いつもより元気に朝から聞こえてくる。
つい着物姿の演歌歌手を重ねてしまう、朗々とうまいなー!
遠くだったり、近くだったり、御目に掛かれないのが残念。

むし・虫展にガラスの谷口さんと帽子作家で笛娘の西崎さんが新しく参加してくれました。

谷口絢香・ガラス・カエルのネックレス

谷口さんのガラス
カエルとイモリと花の、ネックレス3点と
三つ脚カップ3点

高校時代からガラスに魅かれ、ガラス一筋勉強中
です。

西崎直美・キッズニット帽

 西崎さんの可愛い帽子。
裏に隠れた虫のピンが付いています。
西崎さんは笛をはじめ管楽器など色々な楽器をこなし、ユニットを組んで演奏活動もしていらっしゃいます。

人間も萎れそうな暑さですが、日暮れが少し早くなり、夕日の色が濃くなったように思われ、黄色に色付いた葉っぱが落ちている。
高気圧が邪魔しても秋の気配は負けずにそこ、ここに来てますね。

むし・虫展は9月中旬まで展示しています。

8月のアトリエ「むし・虫展」

アトリエ岡山(OKAYAMA)小さな展示室では、10日から{むし・虫展」が始まりました。正確には、虫や爬虫類をテーマにした版画や立体などの作品10点ほどを展示しています。今回は虫が大好きな子供の粘土作品も展示してみました。

奥田仁・「カメレオンの色」エッチング

 

奥田仁先生の1976年制作のAesopシリーズから「カメレオンの色」と「蛙トライオン」を展示しています。生き物の面白みが伝わります。

                   

                            

岡野ジュンコ・「飛ぶ」リトグラフ

 

初めて木に止まっている玉虫を見つけた時、あまりの美しさに、この羽を持ちたいと切に願った作品です。

紙・立体

 

蜘蛛をモチーフの作品です。細部まで良くできています。

                                                    

                                                   

粘土・着彩

 

暑い日が続いていますが、3階まで足を運んで観て頂ければ幸いです。
8月13日から16日までお盆休みになります。

小さな展示室Hand 次回は「人物展」の予定です。

                              

8月のアトリエ・人物展の前にむし・虫展

アトリエ岡山(OKAYAMA)[小さな展示室Hand]では、7月の中旬から人物展の予定でしたが、夏だし、暑いし、色々な種類の虫が蠢いているし、というわけで虫をテーマに展示してみることになりました。
大人は虫が嫌いな人や関心のない人が多いのですが、子供たちは虫に対するアンテナが絶えず動いていて、イヤダー!も 好き!も、一緒に大きく反応します。
動いているだけで原始狩猟本能が働くのか、追いかけないではいられないようです。

でんでん虫が大好きなK君の粘土作品、形を捕まえようとする気持ちや、おもしろくてたまらない気持ちが伝わってきます。

暑くてうつらうっらしている早朝、珍しい蝉の鳴き声に気付きました。
ヒ~~~~~~~~~~~~と。
早起きのヒゲ先生が、「聞いたかな?ヒグラシが鳴いてたじゃろー!少し前,見た事がない蝉が死んでいるのを見たんだ、ツクツクホーシに似てるけど羽の色が茶色だった。」と言う。
やはり県北でしか聞いた事のないヒグラシの鳴き声のようです。
何故南下してきたのだろう、今年の気候のせいなのだろうか!
虫は自然界のバロメーターだとすると、やはり異常な気もするが、
お盆頃には、ミンミン蝉が渋い鳴き声を聞かせてくれることだろう。
自然界からは思いがけないプレゼントがあるなーと思えば、楽しくもなる。

遅れておりますが、「むし・虫展」は10日火曜日から展示予定です。

7月のアトリエ 虫・蝉

アトリエ岡山(OKAYAMA)子供教室の小さな庭には、暗くなると蝉の幼虫が這いだしてくる、今年は杏の木の根元にたくさん小さな穴があいている。
今、出てくるのはニーニー蝉やアブラ蝉、クマ蝉やツクツクボーシはまだあまり見かけない。
ヒゲ先生は蝉救助隊と称して、毎夜懐中電灯で木を照らしている。
落ちて弱った蝉や、運悪くアイドル犬のココに鼻でつつかれ食べられてしまう蝉もいるが、ヒゲ先生によると、今年は幼虫が多いそうだ。7年前はきっと天候が良かったんだろう。
7年間木の根の下の方で、蝉の幼虫達はただ穏やかな成長の日々を送っていたのだろうか、土の下にも生きる戦いはあるのだろうか、
よく語られる事だけれど、地上に出て幸せなんだろうか、こんな人間の勝手な思いには関係なく、懐中電灯の光に照らされた密やかに脱皮を終えた蝉は、薄い翡翠色に輝くような羽で殻にぶら下がっていて、ほんとうにきれいだ。
この美しさのために生まれてきたようだ。
朝一番でとんでいくんだろうな!グッド・ラックだなー!

7月のアトリエ人物の時間

アトリエ岡山では土曜夜6時から人物の時間があります。
モデルをして下さる方々は皆さん中々個性的、自分の好きなもの、やりたい事があり、専門の知識を楽しそうに話してくれる。
Nさんは色とりどりの毛糸を持ってきて、編み物しながら、また繊細な音のリコーダーを練習しながら、あまり大きく動くのでなければその人らしさが出ていて、捉えたい気持ちが湧く。

外国から来ている人もよくモデルになってくれる。
以前よりさまざまな国から来ている人が増えたので、描いていると顔の色や骨格などに遠い歴史を感じる事ができて面白い。
休憩時間に国の事を色々教えてもらうと、テレビや写真で見た景色が憧れと共に浮かぶ。
外国から来た人から感じられるのは、生きるのにガツガツしておらず、ゆったりとした時間の流れ。
これはどの人からも伝わる。
彼、彼女達も異国で暮らす以上、様々な困難に出くわしているには違いないのに、凛とした自分があり、好きな事があり、好きな人達がいて、困っている友達には手を差し伸べる。
皆、オープンで笑顔が屈託がない。
素敵だなー!と思いながらいつも描いている。

7月のアトリエ子供教室新アイドル?

子供教室に来る子供たちは、来るときに見つけた虫や、今飼っている虫などを得意そうに持ってきて見せてくれる。たいてい可愛らしいカタツムリやダンゴムシ。
ちゃんとケースに入れて土や葉っぱも入れている。
うじゃと入っているので、夢中になって捕まえたんだなーと嬉しくなる。
ナメクジを見つけ、腕に乗せて得意そうに見せてくれるK君、ナメクジの太さに皆から”オー!”の声が上がる。
逃げ出した虫たちを部屋で見つけた家族の”オー!”も聞こえる気がする。
子供たちは捕まえたカタツムリをモデルに制作中。

先週の木曜日の朝、ココちゃんの散歩で近所の神社の坂道を歩いていると、落とされた枝が散乱しているのに遭遇。
見ると枝に丸い穴が開いていて鳥の巣だと気づく、木の上でカラスが鳴き騒いでいる、彼らの仕業らしい!
散乱した枝に隠れるように鳥のヒナがいる。
2羽はすでに死んでおり、一羽は頭が動くので手で包み家に連れて帰る。

すぐに、知り合いのペットショップで教えてもらい、餌を擂ったものを用意し与えてみる。幸い反応して口を大きく開けて食べてくれたので、まずは安心、何とか育ちそうだ。
温める事が大切と聞き、ヒナの入った小さな箱をボロのセーターなどでグルグル包み、本格的育ヒナが始まる。
早朝からヒヨヒヨと鳴きながら良く食べる。
鳴くと、手の空いている家族の誰かが餌を与える。
空いていなくても何とか与える。

教室の子供たちもヒヨヒヨを聞きつけ「何、何ー!」と見るが、どうも所どころ毛の生えてない姿は可愛くなく不気味なようで、「ふーん」とヒヨヒヨの声の主を確認すると、もういいらしい。              

一週間経ち、時期も良かったのだろうが、運も良かったヒナは、ピッピと名付けられ、もう止まり木に止まれるよーと、鈴を転がすような高い鳴き声をたてている。
動き回っるので、餌を口に入れるタイミングが難しくなってきた。
まだ産毛ではっきりしないが、ヤマガラか、シジュウガラではないかなと、ヒゲ先生が言っている。
さてこれからどうなるのかしら、だけど、
ピッピはココちゃんほどのアイドルにはなれそうもないぞ。

子供絵画教室のアイドルココちゃん

二匹の仔犬達はどんぐりの木の根元で育ちました。
この頃は、こんちゃん、とか たぬちゃんとか勝手に名付けて、会うのが楽しみな日々。
鼻の白い方は後足が一本悪く、三本脚。
野良犬の子供ですが、母犬から離れるこの頃は、草むらでじゃれ合い、くっついて寒さをしのぎ、猫に追われ、鳥を追いかけ、雨が続くと家の前で並んで托鉢します。うなだれて・・・。一生懸命生きている仔犬達です。
けれど、、ついに捕獲人から追われるようにもなったので、少し慣れた頃を見計らって家で一緒に暮らすことになりました。(もちろん人間が勝手に決めたのですが)
妹犬は幸い知人が貰らってくれました。
残った脚の悪い姉犬は数ある候補の中からココと名付けられました。
穏やかな性格と、黒いつぶらな瞳で、すぐに子供絵画教室に来ている子供たちの心を魅了し、アイドルになりました。
子供たちは、来るとまずは、ココちゃんに挨拶、よしよししないでは始まらない。
犬が苦手な子もココちゃんはよしよしできる、しないではいられない。
脚が悪くて苦労したのか、犬格がそなわっている様にも思える。

子供たちはココちゃんをモデルに、描いたり、粘土で作ったりしました。心を寄せてて制作した作品はどれもいい。
子供たちの優しさがにじみ出ています。

6月のアトリエ

今日は梅雨の晴れ間といっても梅雨入りしたばかり、今年の雨は陽性の雨で、思いっきりザーと降り、あっけらかんと晴れる。ジットリとした汗も出ず、嬉しいような、これでいいのか?!と思ってしまうような梅雨の始まり。

万物の成長に無くてはならない雨、
アトリエは個性の根を張らせる雨をたくさん降らせる場。
もちろん光もたくさん注ぎ込める場でありたい。
アトリエ通信の始まりです。

6月からアトリエの一角に 「小さな展示室Hand」を設けました。
わずかなスペースですが、絵画に限らず、手作りの作品を展示していくことになりました。

山内 英夫 「約束の時間」

ただ今「小さな展示室Handの小さな絵展」
と題して、先生が気ままに選んだ油絵・版画・アクリルなどの小さな作品を10点ほど展示しています。
目に留めて下さった方に観て頂けたら幸いです。

展示期間は、のんびりペースになると思いますが、次回の作品が準備できるまでです。

次回は7月中旬頃から「小さな展示室Hand人物画展」を予定しています

展示室はアトリエOKAYAMA内にあります