10月のアトリエ 日曜日の鐘の音

この頃秋晴れの気持ちがいい日が多い。

日曜日の10時に、近くの教会の鐘の音が風に乗って聞こえてくる。
東商業高校の道を隔てた南側にある、岡山誓約キリスト教会のミサの始まりを告げる鐘の音です。
時間に追われていない時、庭掃きの掃除をしながら聞いていると、晴れやかでやすらいだ気持ちになり、一度行ってみたいと思っていました。
縁があって、牧師先生と知り合い、「信者でなくても気軽においで下さい」と言ってくださったので、鐘に誘われるまま、ホイホイとミサに参加させてもらいました。

開放的な庭、子供の声、子供の頃近所にあった協会とよく似た懐かしい建物、家庭的な雰囲気。
音楽で始まり、穏やかな中にエネルギーを感じる説教や歌声。

歌声に聞き入って、無になれる穏やかな時間を過ごせたよう。
また鐘に誘われるままふら~と参加させていただこうと思っています。

10月のアトリエ子供教室・お化け屋敷・ココちゃん

                                                       

おばけハウス

子供教室の子供たちは、ハウスをテーマに色々な素材を使い、面白い家を作りました。

木切れやお菓子など、難しい素材を使いましたが、子供達は面白がって、時々口をモグモグさせながら、接着に苦心しながら仕上げました。
S君のおばけハウス、最後の仕上げに血を垂らすところは、皆、息をひそめて見守りました。大成功、決まりました。
怖いおばけだけれど、どこかとても可愛い。
中学生のH君はクラッカーやビスケットを使ってホームを作りました。構成がしっかりしています、てっぺんの十字架はS君の心の中の祈りでしょうか?
「・・・違うよ、先生」と言われそうです。

ココ

アイドルのココちゃん、こんなに大きくなりました。
子供たちに囲まれても平気になってきました。
でも、食べるのに斑があるので、とてもスマートですし、お母さんが近くを通るとクンクンと、まだ泣きます。

ココちゃん

Yちゃんが描いた庭のココちゃん。
ココちゃんに会うまでは、犬は苦手だったけれど、ココちゃんは平気です。
こんなに可愛く生き生きと描いてくれました。
Yちゃんの楽しい世界が伝わります。
今、子供たちは張り絵に挑んでいます。
小さな展示室は「人物展」 を準備中です。
11月から展示の予定です。

10月のアトリエ 遅い秋

毎年、お彼岸の頃律儀に咲いてくれる彼岸花を、今年は見かけないので、夏の暑さで球根も参ってしまい、枯れてしまったのだろうと思っていたら、今頃河原の土手に赤い帯が走り、隣の空き地にもニョキニョキ伸びて、蕾や花をつけています。
やはり今年は異常な天候なのだなー!と思うけれど、ザクロは色づき、栗は実り、隣の柿が美味しそう。
食いしん坊なので、実ばかりが目につきます。
やっぱり秋はやってきてくれて、恵みを分けてくれることに感謝です。

別居しました

キンカチョウの親鳥は、ヒナが巣立ちしたからでしょうか、、また巣の中に卵を産み抱卵を始めました。
父鳥が子供たちを巣に近づけないよう、ヒナ達を追い払う攻撃が激しくなってきたので、ヒナ達は独立するしかなくなりました。
別居した子供たちは、ちょっとの間不安そうでしたが、しばらくすると、伸び伸びと餌を食べ始めました。気が抜けるほどあっさりしています。

このヒナ達を帽子作家の「ひつじ」さんが貰ってくれました。インコを育てていた「ひつじ」さんならきっと可愛がってくれるでしょう。
賑やかだったヒナ鳥の甘えるような囀りが聞こえなくなり、ちょっと淋しいですが、親鳥は懸命に次を暖めているので、またすぐ賑やかになるかもしれません。
「ホンマかいなー?」とヒゲ先生。

9月のアトリエキンカチョウの巣立ち

一年前からアトリエ岡山(OKAYAMA)の制作モデルになるため、新たに仲間入りしたキンカチョウのご夫婦、それはそれは仲が良くて、水を換えたら、二羽で同時に浴び、チュチュ、チュチュと餌の与え合いは朝からずっと。
来る人皆、羨ましいやら、あきれるやら。
当然、藁の巣の中には多い時には10個程小さな卵がゴロゴロ。
雌が卵を抱いているので期待していたら、しばらくすると卵が巣から落とされていたり、孵ったばかりのヒナが巣の中で死んでいたり、人間界のニュースで騒がれている育児放棄か!と、落ちた卵を気の毒に思う日々。
もうヒナは孵らないとあきらめていたら、タイミングが良かったのか、鳥が大人になったのか、気が付くと巣の中に少し大きくなったヒナがいたのです。
父鳥と母鳥が交代で暖め、餌を与え合い、甲斐甲斐しく世話をしてる。
この大きさなら育つかもしれないと思えるようになって一か月程。
どんどん大きくなって無事巣立ちの日を迎えました。

雛巣立ち

二羽のヒナ、巣から止まり木まで、出るのが早い子、なかなか出れない子と、性格が違うのは人間と同じ。

お父さん鳥とお母さん鳥、子供の巣立ちを迎えてこの頃なんだか険悪な雰囲気になり、喧嘩が目立ちます。
お父さんが常に囀って、食べなさいとか、危ないよとか指導しているよう。
子育てで、意見が食い違ってでもいるのでしょうか、これも人間界と同じだなー!

先日、幼馴染で結婚しても、相手の知らなかった面がたくさんあるという話を聞いたばかり、
ホント長年一緒に居ても、相手の事知ってるようで知らないなーと気付かされます。

とりあえず、お父さんお母さん頑張りましたね、巣立ちおめでとうです。

9月のアトリエ秋が来た

昨日あたりから扇風機もいらなくなり、一気に秋が来ているよう。
夜には「どこに潜んでいたの?」と尋ねたい程の虫の声がする。
一週間預かっている黒ラブのジンジャーは、一歳前の元気盛り、遊ぼう!遊ぼうと、付きまとい、いいのかな?という顔をしながら、何でも咬みたがる。
体は大きいが調子に乗って、時々老犬に叱られ、悲鳴を上げている。
暑い上に暑い息の音も少し静かになったよう。

アトリエ岡山(OKAYAMA)では、9月から新たに丸の内子供教室がスタートしました。
見学に付いてきた2歳の男の子、何でも珍しく、何でも興味があり、触らないではいられない。
気になるものを見つけたら、キラキラした目で一直線、お母さんの嘆きの声などなんのその、全部ぼくのもの。
いいぞー!自分が全て。
これからいっぱい泣いて、自分を作っていくんだなー!

ジンジャー散歩中

9月から始めたMちゃんは描くのが大好き、日記のように描いて色使いがとてもきれいで、反対語が得意。
しないはする、するはしない、でも可愛い目が笑っている。
彼女の今の世界が絵の中にある。
犬も人間も子供は輝く戦士だなー!

「むし・虫展」まだまだ展示中です。
”ひつじ”さんの帽子、大人用も入りました。   

”ひつじ”さん大人用帽子

ガラスのカップも増えました。どうぞ観て下さい。

                      

9月のアトリエ

2010朝顔

9月になり、秋の気配は感じるけれど、はて、もみじの紅葉は日照りの水不足のせい?と首を傾げたくなる落葉と茶色い紅葉が始まってます。
この暑い暑い夏にアトリエのヒゲ先生は、暑い天候の御陰でいいものを見たと言います。
「見切り品で買った朝顔だけど、たくさん咲いてくれて、実にきれいな染め模様がたくさん見れたな。」
よかったねー!
「今年は面白い形の雲がたくさん見れたなー!、雲と雲の間に小さな虹が懸かっているのも見たよ。」
そんないいもの、見逃したなー!
そして「今年は実に星が美しい、北の空を西に流れ星が流れたよ。」
もちろん願い事を言う時間はなかったらしい。
暑さに負けそうだけれど、自然からのうれしいプレゼントに癒されます。

アトリエ岡山(OKAYAMA)子供教室に来ている子供たちは、夏休みの間に赤と黄色をテーマに絵を描いたり、お菓子や木で面白い家やモンスターハウスに取り組みました。大きく作った子も、小さく細かく作った子も、その子なりの世界を表現していて面白い。
まだ終わらない子もいますが、どんな風に発展させてくれるか楽しみです。

夏休みに子供たちは、、たくさん自然からのプレゼントを貰い、心を一杯膨らませて、暑さのなか新学期を頑張っているのでしょう。
暑さ寒さも彼岸までとの先人の知恵を信じて、もう少しの辛抱ですよ!。

8月のアトリエむし・虫展 つづき

暑い、暑い日が続いています。ひまわりはうな垂れて萎れ、朝顔はけな気に葉は萎れてもピンクの花だけは咲かせている。
だけど浪曲士が唸るような渋いミンミン蝉の鳴き声は、いつもより元気に朝から聞こえてくる。
つい着物姿の演歌歌手を重ねてしまう、朗々とうまいなー!
遠くだったり、近くだったり、御目に掛かれないのが残念。

むし・虫展にガラスの谷口さんと帽子作家で笛娘の西崎さんが新しく参加してくれました。

谷口絢香・ガラス・カエルのネックレス

谷口さんのガラス
カエルとイモリと花の、ネックレス3点と
三つ脚カップ3点

高校時代からガラスに魅かれ、ガラス一筋勉強中
です。

西崎直美・キッズニット帽

 西崎さんの可愛い帽子。
裏に隠れた虫のピンが付いています。
西崎さんは笛をはじめ管楽器など色々な楽器をこなし、ユニットを組んで演奏活動もしていらっしゃいます。

人間も萎れそうな暑さですが、日暮れが少し早くなり、夕日の色が濃くなったように思われ、黄色に色付いた葉っぱが落ちている。
高気圧が邪魔しても秋の気配は負けずにそこ、ここに来てますね。

むし・虫展は9月中旬まで展示しています。

8月のアトリエ「むし・虫展」

アトリエ岡山(OKAYAMA)小さな展示室では、10日から{むし・虫展」が始まりました。正確には、虫や爬虫類をテーマにした版画や立体などの作品10点ほどを展示しています。今回は虫が大好きな子供の粘土作品も展示してみました。

奥田仁・「カメレオンの色」エッチング

 

奥田仁先生の1976年制作のAesopシリーズから「カメレオンの色」と「蛙トライオン」を展示しています。生き物の面白みが伝わります。

                   

                            

岡野ジュンコ・「飛ぶ」リトグラフ

 

初めて木に止まっている玉虫を見つけた時、あまりの美しさに、この羽を持ちたいと切に願った作品です。

紙・立体

 

蜘蛛をモチーフの作品です。細部まで良くできています。

                                                    

                                                   

粘土・着彩

 

暑い日が続いていますが、3階まで足を運んで観て頂ければ幸いです。
8月13日から16日までお盆休みになります。

小さな展示室Hand 次回は「人物展」の予定です。

                              

8月のアトリエ・人物展の前にむし・虫展

アトリエ岡山(OKAYAMA)[小さな展示室Hand]では、7月の中旬から人物展の予定でしたが、夏だし、暑いし、色々な種類の虫が蠢いているし、というわけで虫をテーマに展示してみることになりました。
大人は虫が嫌いな人や関心のない人が多いのですが、子供たちは虫に対するアンテナが絶えず動いていて、イヤダー!も 好き!も、一緒に大きく反応します。
動いているだけで原始狩猟本能が働くのか、追いかけないではいられないようです。

でんでん虫が大好きなK君の粘土作品、形を捕まえようとする気持ちや、おもしろくてたまらない気持ちが伝わってきます。

暑くてうつらうっらしている早朝、珍しい蝉の鳴き声に気付きました。
ヒ~~~~~~~~~~~~と。
早起きのヒゲ先生が、「聞いたかな?ヒグラシが鳴いてたじゃろー!少し前,見た事がない蝉が死んでいるのを見たんだ、ツクツクホーシに似てるけど羽の色が茶色だった。」と言う。
やはり県北でしか聞いた事のないヒグラシの鳴き声のようです。
何故南下してきたのだろう、今年の気候のせいなのだろうか!
虫は自然界のバロメーターだとすると、やはり異常な気もするが、
お盆頃には、ミンミン蝉が渋い鳴き声を聞かせてくれることだろう。
自然界からは思いがけないプレゼントがあるなーと思えば、楽しくもなる。

遅れておりますが、「むし・虫展」は10日火曜日から展示予定です。

7月のアトリエ 虫・蝉

アトリエ岡山(OKAYAMA)子供教室の小さな庭には、暗くなると蝉の幼虫が這いだしてくる、今年は杏の木の根元にたくさん小さな穴があいている。
今、出てくるのはニーニー蝉やアブラ蝉、クマ蝉やツクツクボーシはまだあまり見かけない。
ヒゲ先生は蝉救助隊と称して、毎夜懐中電灯で木を照らしている。
落ちて弱った蝉や、運悪くアイドル犬のココに鼻でつつかれ食べられてしまう蝉もいるが、ヒゲ先生によると、今年は幼虫が多いそうだ。7年前はきっと天候が良かったんだろう。
7年間木の根の下の方で、蝉の幼虫達はただ穏やかな成長の日々を送っていたのだろうか、土の下にも生きる戦いはあるのだろうか、
よく語られる事だけれど、地上に出て幸せなんだろうか、こんな人間の勝手な思いには関係なく、懐中電灯の光に照らされた密やかに脱皮を終えた蝉は、薄い翡翠色に輝くような羽で殻にぶら下がっていて、ほんとうにきれいだ。
この美しさのために生まれてきたようだ。
朝一番でとんでいくんだろうな!グッド・ラックだなー!