12月のアトリエ・今年も残りわずかになりました

キャンドルハウス

きょうは12月25日、クリスマスです。子供教室では小さな家の窓やドアからほのかな光が瞬くキャンドルハウスやツリーキャンドルを作りました。
カラーセロハンを張った窓がきれいな色に光ります。クリスマスに間に合うように一生懸命作りました。 イブの夜にはサンタさんが、キャンドルの灯を楽しんで、信じる子にも信じない子にもプレゼントを届けてくれたことでしょう。どんなにささやかなプレゼントでも嬉しいものですものね。 

 

「展示室HAND」では
今までの研究生のデッサンの中から優れたものを展示しています。
足を運んで頂けましたら幸いです。

今年は27日(木)まで、新年は1月5日(土)からです。

   今年も残りわずかになりました。
皆それぞれに色々あった一年でしたね。
溜まっていく心の沈殿物はかき回してはいけないと本で読んだことがあります。水面を静かに渡る蛇のように、かき回すことなく、日々小さな発見に喜びを見つけながら、巳年をよい年にしましょう。 
          

秋の小品展

小さな展示室「HAND」では小品展を開催しています。
初冬のひと時お立ち寄りいただけたら幸いです。
   ポストカードや蟲明焼きのそばちょこも少し展示しております。
リスマスカードも随時展示する予定です。
12月27日まで展示致します。
(月曜日と金曜日は休みです)

                                                 

9月のアトリエ・おもしろい花

                

子供達は何時もこちらが考えているよりずっとおもしろい表現をしてくれます。
花の顔をテーマに作りました、葉っぱや枝には虫達もたくさん止まっています。
Tちゃんのかわいい花には、これからヤモリやチョウチョが止ります。
ヤモリの背中をつまようじで引っ掻き、爬虫類の皮膚感がよく出ています。「よく思いついたねー!おもしろいねー!」とみんなで感服しました。Tちゃんには爬虫類のイメージが強く記憶されているのですね。

 

 

日中は暑いですが、朝晩はずいぶん涼しくなって来ました。
時々通るお寺の入り口に月替わりで教えが張ってあるのですが、今回は「時にあたりて、人にしたがいて、嘆きしなくなり」と書いてありました。
嘆き少なくなるでなく、無くなる?など言葉を反芻していると、何となく自分の気持ちのありように気付くきっかけになったりします。
暑さ寒さも彼岸までと昔から言われている事はほんとにその通り、お彼岸が近づくと暑さももう少しの辛抱だな~と、いつも思う。
おじいさん、お婆さんの柔らかい顔を思いながら、素直に聞く耳を持って、ちょっと日々の嘆きを少なくしてみましょうか!

9月のアトリエ・今日は嬉しい日

 お昼ごはんを食べようとしていると,ピピピピピー!!という聞きなれた鳥の呼び声がする。
あわてて庭に出ると、ブランコの枠木に、ヤマガラが見慣れた黒い帽子と茶色の服を着て止まってこっちを見ている。
思わず「ピッピよねー!」と声をかけた、だって、ブランコに止まるヤマガラはいませんからね。

ピッピ

去年春先にカラスに枝の巣ごと落とされた巣の中で1羽だけ生きていた雛を連れ帰り育てた。
摺り餌からだんだん虫を捕ってきては食べさせて大きくなり、体の模様がはっきりしてヤマガラだとわかった。捕り易い蜘蛛はたくさん犠牲になっってもらった。
野鳥は飼えない為保護センターに相談し、自然に返すために準備に入った。
まずは部屋の中で飛行訓練をしたが、慣れた頃一度犬の口に入ってしまいもう駄目だと思ったが、不思議と噛んでおらず、無理やり開けた犬の口から飛び出した。咬まなかった犬を褒めるべきか、とにかくよだれでべとべと以外は無傷だった。
次に庭のブランコに鳥籠を下げて外で飛行訓練、鳥籠を出たり入ったりしては庭の木で遊んでいた。少しづつどこに行ったかわからない時間が長くなっていって、8月末にまったく帰ってこなくなった。
自然に返す作戦成功だけれど、カラスに追われたか、よく地面に降りていたので、猫に食べられたかと、心配の日々だった。
一か月近く経った頃、家の裏道を歩く私の頭上の電線でピ・ピ・ピ・ピー!と甲高い
鳥の声、まさしくピッピの呼び声、すぐ頭上の電線でヤマガラが羽を繕っている、やっぱりピッピだと確信した。
生きていたんだと、本当に嬉しかった。
その時近くでもう一羽がが鳴いてる、仲間ができたんだと案心もした。

それから一年近く経って、厳しい寒さを生き抜き、カラスなどの敵から身を守り、家族を連れて、「元気だよ~と」挨拶に来てくれたのだと思う。体も一回り大きくなっていた。
嬉しさが湧いてくる。
三回の危機を生き抜いた運のいい鳥だ、これからも生き抜いてまた会いに来てくれることだろう、待ってる!!

9月のアトリエ・夏が去り秋が来る

まだまだ暑いけれど、蝉たちもほとんど鳴かなくなっている。
夏休み明け、子供教室にやって来た子供達が「今ちょと蝉の鳴き声が聞こえた!」「きこえたよねー!」と、
つい先週まで鳴いていた蝉の声に夏を惜しむ気持ちや、巡る季節を感じている気持ちが伝わってくる。
家で、夏の初めに孵化して育ったキンカチョウを2羽貰ってくれたK君は、夏休みの絵にキンカチョウを描きました。よく観察して動きのある生き生きした鳥の絵になりました。

「学校から帰ったら一番にキンカチョウの所に行くんだ」と話してくれる。
図書館で鳥の本をたくさん借りたそうだ、興味が広がっていくのがとてもうれしい。

 

 

5歳のHちゃんのカメ車とワニ電車、生き生きと飛んでるよう、家族がみんな乗ってます。

日暮れも早くなり、秋の実がおいしそうに色付き始めました。秋野菜を少し植えましょう!
隣りで菜園をしているのおじさんが上手なので、手入れする真似をしてみるのですが、いつもわずかしか収穫できません。
土が悪いせいにしていますが、でもちょっとの収穫でも嬉しいものです!
何を植えるか考えるのも楽しみです。

 

 

7月のアトリエ・展示室HAND・グラス

「展示室HAND」
シャガールのリトグラフ・奥田仁の扇絵「金魚」などの作品・松本学の虫明焼そばちょこ・コンポートを展示しています。
24日からアトリエ出身のガラス作家 谷口絢華さんのグラス作品も展示販売しています。
暑い季節に涼やかなグラスを楽しんでください。

「彼女も上手くなったな~!」
と先生評、これからが楽しみです。
暑い日が続いていますが、ちょっと一休みに三階まで足を運んで頂けたら幸いです。

子供達は粘土で池を作りました。

虫は苦手だけどユニークな個性を発揮するK君の池、丁寧に作りました。
ひげが見事なドジョウ、立派でいい!、なぜか鯛がいる?
いつも何かと面白い事を言うK君らしい不思議な楽しさのある池です。

もうすぐ8月、暑いですがへばらないようにしましょう!!

7月のアトリエ・蝉の声が聞こえた

日曜日に蝉の初鳴きが聞こえました、まだ離れた山からのニーニー蝉の小さな声でした。
文化町教室は林が近いので虫の種類が多い。
いやな虫も、いい虫もたくさんいる。
教室に来る子供達で、虫に興味を持つ子は、いつも何かを捕まえて持ってきてくれる。
「カタツムリが大きい!変わった蝶々がいたよ!」などなど・・・、にぎやかに虫談義。
目を輝かせながら話す顔は生き生きしていて何ともかわいい。
アトリエの子供教室ではこのところ虫達がいいモデルです。

梅雨で雨の日が多いので、雨をテーマに制作しました。

夏野菜と虫達、先日見つけた珍しい昆虫「ヒラズゲンセイ」にも雨が降っています。
子供達のそれぞれ違う雨の詩を味わえました。

子供達はその日の色々を背負ってやってくる。
                         

雨の詩

今日はやけに元気がないなとか、何だか
つっかかって来るぞ!何かあったんだろうな!
など思いながら導いていると、集中するにしたがって顔が明るくなってくる。
色々な気持ちを、描いたり、作ったりしているうちに、遠くへ押しやったんだろうと思う。
笑顔が出だすとこちらも嬉しくなってくる。
 
 
この頃は虫に興味を持つ子が少なくなったように思えるが、親鳥のように色々な虫を子供達に与えて、こんな色してるよ、こんなに小さいよ、こんなに大きいよ、こんなに気持ち悪いよ!と、虫達の面白い不思議を伝えたい。
子供達の「ワー・キャー」がいつも楽しみだ。

6月のアトリエ・昆虫達

今年も色々な虫達が来てくれました。
「やー今年も会えてほんとに嬉しいよ!」と語りかけても、それぞれ皆生きるのに忙しい。
ちょっと狭いケースに入ってもらって、子供たちに転がされながらモデルも務めてくれました。


K君の新種の昆虫です。毎年訪れてくれるチビクワガタを可愛がってくれます。
散歩していると、珍しい昆虫がひらひら飛んでいました。まるで天使がひらひら舞っているようで、思わず手を出すと手の掌に乗ってきました。
なんて大きな紅カミキリだろうと思いましたが、赤い色と不思議な角、どうも違うようです。
家に帰り昆虫図鑑で調べても出ていませんでした。

もう会う事はないと思っていたのに、次の日少し弱って道に降りているのを見つけたので、連れて帰りました。
教室でも「見たことのない昆虫だなー!」と、皆興味津々。
倉敷の自然史博物館に電話で問い合わせると、色と大きさですぐ名前が判明、「平頭(ひらず)げんせい」、南方からやって来たハンミョウの仲間との事。
さすがです、見なくても色と大きさでわかるとはねー!
体液にはかぶれるような毒性があるらしい。彼は(名前が判ったのでネットで調べました)博物館の昆虫博士に引き取られる予定です。
温暖化で南方の昆虫がやってきてるとの事、また何かに会うかなー!

6月月のアトリエ

気候は少々おかしいですが、いよいよ今年も虫達がたくさん訪れてくれる季節になりました。
飛ぶ姿はまるで天使のような紅カミキリは、窓の網戸にやって来た。
会えて幸せです。

本当にめったに出会えない不思議な形をしたナナフシは犬の水のみバケツに止まっていた。次の日蜘蛛の巣にかかっていたのがとても残念。

金曜日子供教室の子供達は虫に出会うのが何よりの楽しみ、二株植えたキャベツには青虫がいっぱいついて、食べれるかな~?!といった状態だけど、子供達は「ここにもいるー!、さなぎがいる~!」と目を輝かせて、たくさんの青虫を取って持って帰ってくれた。
観察するらしいが、お母さんの「お~!」と絶句する顔が浮かぶ。
おかげさまで、2個目のキャベツには青虫は少ししかおらず、おいしく頂きました。
死んだふりの上手いちびクワガタ、キリギリス、たくさん見つけて、じっくり観て、
子供達は虫を制作中です。
休憩時間に赤く熟れたゆすらうめを食べて種飛ばし、
甘酸っぱいくておいしい。
こども達は以外に、市販のお菓子よりお芋やするめなど素朴なものが好きらしい。
ゆすら梅の赤色が記憶の中で楽しい色になると嬉しい。

 

5月のアトリエ・いたどり・ボート

5月なのに寒いと感じる日が続いているけれど、湧きあがるような新緑が目にも心にも優しい。
新緑と共に、空き地にうっそうと茂ってきた雑草達の中に、今年も「いたどり」を見つけました。

小学生の時、友達と学校帰りに寄り道して、「いたどり」(小さい時は「しゃじなっぽ」とかわいい名前で呼んでいました。)を摘んで、食べながら帰っていたことを思い出す。
酸っぱくて特別おいしいものではないけれど、塩を付けたらおいしくなると上級生から聞き、塩をランドセルに忍ばせて持って行き、つけて食べるとほんとにおいしくなり、お腹のすく帰り道の、ちょっとしたおやつになりました。

おやつに恵まれた最近の子供達はどうだろうかと思いながら、子供教室の子供達と摘んで食べました。皮をむいて、塩を付けて、
「酸っぱいけど、おいしい!」と、思いのほか大好評。
食べれる野草、覚えてくれたかな。

子供教室では乗って遊べるボートを作りました。
色とりどりのボートができました。K君のポートも色が美しくデザインされたボートです。
気持ちは湖に、川に、水鳥と浮かんでいる気持ちになって遊ぶH君やMちゃん。
楽しそうでした。
もう弟に壊されたとガッカリする子いましたが・・。

これから、いい虫もいやな虫もたくさん出る季節、去年は思いがけずクロマダラタマムシに出会えたけれど、今年はどんな虫に出会えるかな。
二株植えたブロッコリーの葉っぱにはもう青虫がいっぱい来ているわ~。