9月のアトリエ・夏の終わり

蝉の鳴き声が少なくなり、台風が襲来する季節になりました。土曜日、珍しく岡山上空を通過した雨台風は、家の周囲を滝のように雨が流れ道路にあふれさせ、旭川決壊の不安を感じさせました。一夜明け、日曜日の朝、教室に向かうヒゲ先生から、「水辺のももちゃんが浸かっとるー!!」という驚きの連絡も入りました。
旭川決壊しなくてよかった!。
この夏も暑い夏でしたが、子供達は楽しい思い出がたくさんできたようです。

 アトリエOKAYAMA子供教室では夏をテーマに描きました。元気なエネルギーに満ち満ちた絵には生きる力がみなぎっています。
  

   

 暑さにうだりながら寝ているボンちゃんの目を開けた時の一瞬の表情がよーく描けています。「ボンちゃん!」と呼びかけたくなる。

蝉の死骸もたくさん落ちて、代わりに雑草の中にバッタやコオロギなどの虫達の姿がたくさん増えました。夜になると鳴き声もリンリンとよく響きます。
庭の木に、爪を立てたような跡が連続して付いているのを何箇所か見つけました。
ブランコの木にも。
これは蝉が卵を産んだ跡だそう。
力の弱そうな蝉の付けた小さな連続した彫り跡に、しっかり命を繋いでいるんだなーと、見つけるたびに感動します。

 アトリエの小さな展示室では「花展」を開催しています。
  ぶらりとご覧頂ければ幸いです。

アトリエOKAYAMAホームページはこちら
http://www.atelier-oka.jp/
「第二回こビエンナーレ」の作品募集中です。
夏休みの力作、多くの皆さんの出展を待っていますよ!
応募用紙はアトリエホームページからダウンロードできます。
 

                                           

7月のアトリエ・こビエンナーレ

 お日様 「ギラギラ」という言葉がぴったりな、暑い日が続いています。
ニーニーゼミの鳴き声の中にアブラゼミが混じるようになりました。
そういえばツクツクボウシの鳴き声も一度聞きました。「あれ!もう鳴いてるなー」と。
もうすぐ夏休み、色々な予定でワクワクしているこども達の、楽しげな会話も聞こえてきます。

 気持ちのいい    
 雲 

 庭の虫達              

 

 

  

  

 

 

 「第2回こビエンナーレ」の応募チラシができあがりました
12月13日(火)から18日(日)までデジタルミュージアムで開催します。
4歳から中学3年生まで誰でも出展できるこどもの絵画と立体の作品展です。

こども達は捉えたものを色や形で表現するという難しい事を、やすやすとやってのけるエネルギーと感覚表現の豊かさを持っています。
年齢に応じた個々の世界観で表現する世界を大切にし、その面白い豊かな表現を知って、感じて頂く展覧会です。

夏休みの時間がある時、ぜひ描いたり作ったりしてみて下さい、あなたが一生懸命捉えようとした世界に会えるのが楽しみです。
応募の締め切りは11月13日です。
多くの皆さんの応募を待っています。

    応募用紙はダウンロードできますこちらの「こビエンナーレ」ページから
    http://www.atelier-oka.jp/第2回コビエンナーレ作品募集   

 

七月のアトリエ 近況

 梅雨に入って早ひと月 山では野ら犬のポン太がもらわれて行き
うめぼしやびわが収穫できました。 昼間の丸の内教室では、花展
という企画展を五日から八月いっぱい教室有志で開催します。ぜひ
お越しください。
受験コースの面々は今や上昇気流 ぐんぐんと若いパワーで乗り越
えてきています。 芸大美大に怖いものなし!
最近目立つ傾向ですが、教室がなかなかグローバルでモデルで英国
のAさんとJさん同じく生徒のLくんイタリア系のMちゃんセネガルのN
ちゃんととってもホットでパワフルな人達です。描く絵も実に意欲的で
毎回会うのが楽しみです。
絵に興味のある人は涼しい部屋でゆっくりみんなと学んでみませんか?

6月のアトリエ・タマムシ

今日倉敷市立自然史博物館にアオマダラタマムシを持って行った。
問い合わせた時、特別ではないが、珍しいので持ってきてもらえたら標本保存します。ということだったので、地味だけどきれいな色なので、興味ある方に観て頂ければと思い、持って行った。
虫専門の研究員方が、見るなり、「アオマダラではないかもしれない」と図鑑を出してこられ、「クロマダラタマムシですね」と言われた。
大きさが2センチほどは一緒ですが、斑点が小さいのと、二節目の縦じま模様の幅が、アオマダラタマムシより少し広いのだそうです。
言われてよく見れば、なるほど!で、専門家はすごいなー!と思いました。
アオマダラタマムシよりクロマダラタマムシの発見が少ないそうで、個体の分布を調べるために発見場所が大切なのだそう。
岡山市での発見はあまりないということで、貢献したかも?という気になりまた。
学芸員の方の仕事部屋もちょっと見せてもらいました
保存だけの大きな部屋があり、やはり情熱がないと出来ない仕事だな!と感じました。
入口でマンモスが迎えてくれ、多くの収蔵品がある博物館なので、夏休みにでもゆっくりアトリエの子供達と行きたいですね。
アトリエホームページはこちら
                http://www.atelier-oka.jp/

6月のアトリエ・梅雨だけど

「よく降るね」が挨拶の梅雨の直中、今年の雨は梅雨末期のスコールのような雨ばかり。
ゆずり葉の二本の大きな木に小さな花が咲いて、毎日雪のように落ちて紫色に
積もる。
朝、夕掃いても、掃いても積もる花が、雨で排水溝に溜まり、排水溝を詰まらせる。
雨合羽で、「冷たいなー!」と思いながら堰き止めて溜まっている花を掃く。

雨が上がった日、いつものように掃き掃除していたら、壁に見慣れない虫がいる。
カミキリムシ、でもコメツキムシでも無いようだ、羽が紺とテールベルトを混ぜ合わせて染めたよう。
白い斑点を散らばせて、鼈甲のように艶やかに鈍く光る。
地味な模様だけど、戦国武将の陣羽織を思わせる。
調べるとアオマダラタマムシらしい、見たことのないタマムシ。
ずーと以前、タマムシを見つけた時も色の美しさに感激したけど、まだこんな見たことのない美しい生き物が密やかに生きているんだと、 嬉しくなる。
写真は、ネットで調べたもの、見つけたのは2センチほどで、これほどごつくはありません。

雨の中元気でウロウロしていた野良犬の子、貰ってもらえそうです。お母さん犬が可哀そうだけど、
うーん!しかたない。
家のお姉さん犬ココちゃんより、陽気で、元気な男の子。
三日前、家に来て、ココちゃんとじゃれて遊んで、いっぱい食べて、寝て、お母さんと別れても鳴かないでいてくれる。
きっと気に入って可愛がってもらえると信じましょう!

アトリエホームページはこちら
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6月のアトリエ・夕日を見ながら

アトリエ岡山(OKAYAMA)文化町教室はちょっと眺めのいいところにあります。
たどり着くのは、慣れないとしんどいのですが、一息つくとい~い眺めです。
日が長くなって、夕方空き地の草むしりをしながら、見かけない虫や花を見つけるのも楽しいものです。

教室が休みの月曜日、先生は空き地の古いアウトドア用テーブルで、ちょっと一杯。
世界中どこでも見られる夕日、ずーっと前のフランス映画に「緑の光線」というのがありました。孤独な若い女性が、夕日が沈む時、「まれに現れる緑の光線を見ると幸せになれる」という古い言い伝えを信じ、休暇の間ひたすら待つ、というストーリーだったと思います。
自然は惨い仕打ちもしますが、その美しさは生きる希望も持たせてくれるもの。

月曜日の夕方、仕事帰りにでも、ビールとつまみを持って、夕日を見に来ませんか。
いつか緑の光線見えるかなー!

6月のアトリエ・野バラ・子犬

  野ばらがふわりといい香りを漂わせてばらに包                           まれる気がして、坂道を登るのがいい気持ちだったけれど、もう花は終わろうとしている、代わりに梅の実が
たくさん実り、さわやかな香りを運んでくる。
倒された家の住人の形見の梅だけど、蔓延る雑草にも
負けず、実をつけてくれる。
感謝して、今年は梅ジュースだけでなく、梅干しにも挑戦してみようかな、と思う。

最近この空き地に野良犬のお母さんが、小さな仔犬を一匹連れて戻ってきた。
窓から、空き地に寝そべっている親子が見える。
仔犬が、お母さん犬のもう出ていないようなおおっぱいを吸っている。
満足すると遊ぼうよ!とお母さんにじゃれつくけど、お母さんは寝ている。つまらなそううに草を相手にゴロゴロしているところは、人の子と同じだ。
今はまだお母さん犬に守られているけれど、直に、飢えない為に走り回らなければならなくなるだろう。
家にお姉さん犬のココちゃんがいるので、散歩に出ると嬉しそうに寄ってきて、遊んで欲しそうについてくる。
まだまだ可愛い仔犬です、いい性格です。
男の子です。
どなたか飼ってくれる人はいませんか?面白い顔していますよ。

ニュースは暗い事や腹の立つことが多いのですが、周りでは様々な、ささやかな生が営なまれ、日々変化して命の切実さを教えてくれます。
今日は、空き地にあるゆすら梅の赤い実を、アトリエ岡山子ども教室の子供達と、種飛ばししながら食べました。
「あまり飛ばなかった 」「葉っぱに落ちた」「ここに埋めとく!」とにぎやか。
まだ空き地があれば、飛ばした種から芽が出て、その内ルビー色の赤い実をつける事でしょう。
  アトリエホームページ http://www.atelier-oka.jp/                     

         

5月のアトリエ・バラの季節

春の花が終わっって、スコールのような激しい雨とからっとした五月晴れを繰り返している間に、バラの蕾が少しづつふくらみ、一斉に満開を迎えている。
裏の道に蔓延っている野バラがほのかに香り、庭の赤やピンクのバラのあでやかな色が心が浮き立つような喜びをくれる。

アトリエ岡山(OKAYAMA)子供教室の子供達は今年は生えてくるのが遅れていた筍を描いたり、三角ハウスを作ったりしました。
筍の皮の表現はなかなか難しかったのですが、頑張りました。三角ハウスは、こんな組み立てハウスを震災の避難所に送れたら役立つだろうな!と思いました。色もあでやかで、おしゃれです。


                 

中学生のS君は時間をかけて色彩構成を仕上げました。リズム感のあるとても美しい作品になりました。


震災も原発事故もまだまだ大変な状況ですが、季節はその時々の喜びをもたらしてくれ、子供達の生き生きとしたエネルギーは希望の明かりを灯してくれるといつも思う。

5月のアトリエ・アメンボが!

鉢に水やりをしようと、雨水を溜めているポリ樽を見ると

「え!なに!どうしてここに?」とびっくりしてしてしまった。
アメンボがいる。

あまりきれいでもない雨水の中をスイスイ泳いでる?滑っていている?
ここは水辺のない山手。
調べると、長い距離を飛ぶ事があると書いてある。
アメンボが跳ねる事はあるかもしれないと思うけど、飛ぶとは知らなかった。
近所で大きな工事が続いているので逃げてきたのかな?

生き物の営みの不思議さは、まさかはまさかでないと証明されているけれど、
突然庭に現れたアメンボ、こんな水辺もない山に飛んできてくれて、スイスイ軽やかに水の上を滑る姿を見せてくれて、思い掛けない贈り物をもらった気分。
不思議な事はあるんだなー!
アトリエ岡山、子供教室のある金曜日までいてくれるといいのだけれど、
山のアメンボ見せたいな!                       

五月のアトリエ・一日スケッチ

今日5月5日は子供の日で連休も終わりですね。
震災や原発事故に遭われた人達の事を思うと、なかなか心が晴れない日々ですが、ゴールデンウイークの始まりの29日金曜日、毎年恒例のアトリエ岡山(OKAYAMA)一日スケッチをしました。
今年は文化町教室周辺です。
風はあるけれど、寒くなく、いい天気のさわやかな新緑の一日、子供達も参加して、木や花、新緑風景を描きました。

子供達は描いてしまうと、遊びたくてしかたない。
追いかけっこ、虫とり、にぎやかで、集中して描いている大人には少しにぎやか過ぎたかも。

スケッチが終わった夕方には「お釜でごはん食べよう会」をやってみました。
先生が昔の大きなお釜でご飯を炊いて、みんなで卵かけごはんにして食べました。
ごはんがちょっと硬くて、要研究 でしたが、やっぱりお釜で炊いたご飯は美味しい。
「火加減が問題じゃな!」と先生反省の弁。

キャンプ以外で火を燃やして煮炊きする機会はなくなりましたが、電気もガスも無い暮らしも有り得るのだと、震災は教えてくれました。
時々楽しみながら、火を燃やして煮炊きすることを、身につけていくことにしましょう。