6月のアトリエ・梅雨だけど

「よく降るね」が挨拶の梅雨の直中、今年の雨は梅雨末期のスコールのような雨ばかり。
ゆずり葉の二本の大きな木に小さな花が咲いて、毎日雪のように落ちて紫色に
積もる。
朝、夕掃いても、掃いても積もる花が、雨で排水溝に溜まり、排水溝を詰まらせる。
雨合羽で、「冷たいなー!」と思いながら堰き止めて溜まっている花を掃く。

雨が上がった日、いつものように掃き掃除していたら、壁に見慣れない虫がいる。
カミキリムシ、でもコメツキムシでも無いようだ、羽が紺とテールベルトを混ぜ合わせて染めたよう。
白い斑点を散らばせて、鼈甲のように艶やかに鈍く光る。
地味な模様だけど、戦国武将の陣羽織を思わせる。
調べるとアオマダラタマムシらしい、見たことのないタマムシ。
ずーと以前、タマムシを見つけた時も色の美しさに感激したけど、まだこんな見たことのない美しい生き物が密やかに生きているんだと、 嬉しくなる。
写真は、ネットで調べたもの、見つけたのは2センチほどで、これほどごつくはありません。

雨の中元気でウロウロしていた野良犬の子、貰ってもらえそうです。お母さん犬が可哀そうだけど、
うーん!しかたない。
家のお姉さん犬ココちゃんより、陽気で、元気な男の子。
三日前、家に来て、ココちゃんとじゃれて遊んで、いっぱい食べて、寝て、お母さんと別れても鳴かないでいてくれる。
きっと気に入って可愛がってもらえると信じましょう!

アトリエホームページはこちら
http://www.atelier-oka.jp/

6月のアトリエ・夕日を見ながら

アトリエ岡山(OKAYAMA)文化町教室はちょっと眺めのいいところにあります。
たどり着くのは、慣れないとしんどいのですが、一息つくとい~い眺めです。
日が長くなって、夕方空き地の草むしりをしながら、見かけない虫や花を見つけるのも楽しいものです。

教室が休みの月曜日、先生は空き地の古いアウトドア用テーブルで、ちょっと一杯。
世界中どこでも見られる夕日、ずーっと前のフランス映画に「緑の光線」というのがありました。孤独な若い女性が、夕日が沈む時、「まれに現れる緑の光線を見ると幸せになれる」という古い言い伝えを信じ、休暇の間ひたすら待つ、というストーリーだったと思います。
自然は惨い仕打ちもしますが、その美しさは生きる希望も持たせてくれるもの。

月曜日の夕方、仕事帰りにでも、ビールとつまみを持って、夕日を見に来ませんか。
いつか緑の光線見えるかなー!

6月のアトリエ・野バラ・子犬

  野ばらがふわりといい香りを漂わせてばらに包                           まれる気がして、坂道を登るのがいい気持ちだったけれど、もう花は終わろうとしている、代わりに梅の実が
たくさん実り、さわやかな香りを運んでくる。
倒された家の住人の形見の梅だけど、蔓延る雑草にも
負けず、実をつけてくれる。
感謝して、今年は梅ジュースだけでなく、梅干しにも挑戦してみようかな、と思う。

最近この空き地に野良犬のお母さんが、小さな仔犬を一匹連れて戻ってきた。
窓から、空き地に寝そべっている親子が見える。
仔犬が、お母さん犬のもう出ていないようなおおっぱいを吸っている。
満足すると遊ぼうよ!とお母さんにじゃれつくけど、お母さんは寝ている。つまらなそううに草を相手にゴロゴロしているところは、人の子と同じだ。
今はまだお母さん犬に守られているけれど、直に、飢えない為に走り回らなければならなくなるだろう。
家にお姉さん犬のココちゃんがいるので、散歩に出ると嬉しそうに寄ってきて、遊んで欲しそうについてくる。
まだまだ可愛い仔犬です、いい性格です。
男の子です。
どなたか飼ってくれる人はいませんか?面白い顔していますよ。

ニュースは暗い事や腹の立つことが多いのですが、周りでは様々な、ささやかな生が営なまれ、日々変化して命の切実さを教えてくれます。
今日は、空き地にあるゆすら梅の赤い実を、アトリエ岡山子ども教室の子供達と、種飛ばししながら食べました。
「あまり飛ばなかった 」「葉っぱに落ちた」「ここに埋めとく!」とにぎやか。
まだ空き地があれば、飛ばした種から芽が出て、その内ルビー色の赤い実をつける事でしょう。
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5月のアトリエ・バラの季節

春の花が終わっって、スコールのような激しい雨とからっとした五月晴れを繰り返している間に、バラの蕾が少しづつふくらみ、一斉に満開を迎えている。
裏の道に蔓延っている野バラがほのかに香り、庭の赤やピンクのバラのあでやかな色が心が浮き立つような喜びをくれる。

アトリエ岡山(OKAYAMA)子供教室の子供達は今年は生えてくるのが遅れていた筍を描いたり、三角ハウスを作ったりしました。
筍の皮の表現はなかなか難しかったのですが、頑張りました。三角ハウスは、こんな組み立てハウスを震災の避難所に送れたら役立つだろうな!と思いました。色もあでやかで、おしゃれです。


                 

中学生のS君は時間をかけて色彩構成を仕上げました。リズム感のあるとても美しい作品になりました。


震災も原発事故もまだまだ大変な状況ですが、季節はその時々の喜びをもたらしてくれ、子供達の生き生きとしたエネルギーは希望の明かりを灯してくれるといつも思う。

5月のアトリエ・アメンボが!

鉢に水やりをしようと、雨水を溜めているポリ樽を見ると

「え!なに!どうしてここに?」とびっくりしてしてしまった。
アメンボがいる。

あまりきれいでもない雨水の中をスイスイ泳いでる?滑っていている?
ここは水辺のない山手。
調べると、長い距離を飛ぶ事があると書いてある。
アメンボが跳ねる事はあるかもしれないと思うけど、飛ぶとは知らなかった。
近所で大きな工事が続いているので逃げてきたのかな?

生き物の営みの不思議さは、まさかはまさかでないと証明されているけれど、
突然庭に現れたアメンボ、こんな水辺もない山に飛んできてくれて、スイスイ軽やかに水の上を滑る姿を見せてくれて、思い掛けない贈り物をもらった気分。
不思議な事はあるんだなー!
アトリエ岡山、子供教室のある金曜日までいてくれるといいのだけれど、
山のアメンボ見せたいな!                       

五月のアトリエ・一日スケッチ

今日5月5日は子供の日で連休も終わりですね。
震災や原発事故に遭われた人達の事を思うと、なかなか心が晴れない日々ですが、ゴールデンウイークの始まりの29日金曜日、毎年恒例のアトリエ岡山(OKAYAMA)一日スケッチをしました。
今年は文化町教室周辺です。
風はあるけれど、寒くなく、いい天気のさわやかな新緑の一日、子供達も参加して、木や花、新緑風景を描きました。

子供達は描いてしまうと、遊びたくてしかたない。
追いかけっこ、虫とり、にぎやかで、集中して描いている大人には少しにぎやか過ぎたかも。

スケッチが終わった夕方には「お釜でごはん食べよう会」をやってみました。
先生が昔の大きなお釜でご飯を炊いて、みんなで卵かけごはんにして食べました。
ごはんがちょっと硬くて、要研究 でしたが、やっぱりお釜で炊いたご飯は美味しい。
「火加減が問題じゃな!」と先生反省の弁。

キャンプ以外で火を燃やして煮炊きする機会はなくなりましたが、電気もガスも無い暮らしも有り得るのだと、震災は教えてくれました。
時々楽しみながら、火を燃やして煮炊きすることを、身につけていくことにしましょう。

                

四月のアトリエ 文化町教室の春

さくらは散り始め 同時に青葉がグングン伸びはじめました。
草取りをしたり、野菜を植えたり 山での作業は好天に恵まれ
楽しく過ごすことができます。

 29日の祭日にはスケッチ会を予定しているのでどなたでも描きに来てください。
アトリエ岡山(OKAYAMA)文化町教室の新学期はこうしてスローな自然に包
まれて今年も始まるのであります。 
印象派に負けないような、
春の光と空気を捉えてはどうでしょう!

3月のアトリエ・作品展が終わりました

28日に2011年アトリエ岡山(OKAYAMA)作品展が終わりました。
寒い中、観に来ていただきありがとうございました。
                               
子供コース、受験コース
社会人コース、それぞれ個性にあふれた作品で、楽しんで観て頂けたようです。
もう教室を卒業していった人も大勢観に来てくれて、可愛い子どもを連れた人もいて、その子供のあどけない顔が、母となった人の受験生の頃のはつらつとした可愛い笑顔を思い出させる。

東京から帰省した人達も地震では大変な思いをしたらしい。

駅のホームからは屋根がバラバラ落ち危ないので、電車に退避したり、
電車が止まったので何時間もかけて家に帰ったり、部屋はシャッフル状態だったりとか。

今も余震が続いていて、原発の事とか、大変な事ばかりだけれど、
毎年作品展の頃に満開を迎える杏の花が、時おり降るみぞれにも負けず、満開。
美しく咲いている。

自然は大きな力で惨い仕打ちをするけれど、必ず季節は巡り、暖かい春が来てくれる。
自然と共に生きていたのだと、体中にとげが刺さったような思いで、思い知っている。

作品展のかたずけが終わって、「さあ、新学期の始まりですよ 先生!」
と生徒が軽やかに言った。

3月のアトリエ・作品展2011

3月なのに寒い日が続いています。
今年は11日に大きな大きな震災があり、ザワザワと胸が揺れるような悲しいニュースが毎日テレビから流れています。
とりあえず一人ひとりができることをしていくしかないけれど・・・。
暖かい日が早く来てくれるよう願わずにはいられません。

今年もアトリエ岡山(OKAYAMA)の作品展が22日から始まりました。

会場風景

社会人コース、受験コース、子供コース、それぞれのコースの研究生が、一年間努力し、発展した成果が表れた力作ぞろいです。

オランダ通り、シンフォニーから南に100メートル、「漬物と野菜の城商店」の二階
画廊「White  Canvas(ホワイト キャンバス)にて
27日{日曜日)まで展示しています。

短い期間ですが、どうぞ気分転換など、気軽に観に来て頂けたらと思います。

3月のアトリエ・旅立ちの頃

 

ひと雨ごとに少しづつ暖かくなっていたのに、今日は冷たい雪が舞う、岡山で3月の雪は珍しい。
庭にやってきたヒヨドリの「キーー」という鳴き声が「サムイヨー!」の悲鳴に聞こえる。

切り紙絵

今日はアトリエ岡山(OKAYAMA)子供教室の日、先週はインフルエンザで休んだ子も寒い中、元気でやってきた。ずーと半袖で通した元気なS君、描く絵もパワーにあふれてる。
S君に風邪は寄りつかないようだ。

今は進学、進級の決まる季節、子供達は次のステージに向けて不安や期待を胸に秘め、それぞれ選択した道の厳しさに直面しながら、準備をしていることでしょう。
着地点ははるか彼方、とりあえず今は未来への一歩。飛ぶしかない。
自分が選択した方向に向かって。